お客様に、言ってしまう事

事前のご相談とか、そうでなくてもお客様との立ち話の中でもそうなのですが、やはり私の仕事柄、私の顔を見ると、お葬式の話になってしまうことが多いです。

皆さんおっしゃるのは…

「同年代の友達と集まると、お葬式とかお墓とかの話が多いのよー」

だそうです。

日常の会話で、私にも関わる話題になるのは、仕事的にはありがたいことですし、そういう関心や心配があるからこそ、事前のご相談に来て頂けたりするわけで、お役に立ちたいな、とその都度思います。

ただ、同時に、矛盾してるようで恐縮ですが、考えてしまう事は、それぞれの人生の後半、仕上げの大切な時間、葬儀の事やお墓の事ばかりの思案じゃもったいないなあ… と、いうことです。

暮らしの中の、興味、関心はもっと楽しい事、わくわくする事のほうが楽しいんじゃないかなあ、と。

で、行き着く結論がこうです。

「お客様が必要以上に最後のことばかり、考えなくてもいいように、私ががんばりゃいいんだ」と。

なので、事前のご相談の後には、こう言っています。

「今日、いろいろご相談頂きましたので、もう大丈夫です。あとは、お葬式の事なんて忘れていいですよ。私が考えますから」

「明日からは、楽しいことを考えてお過ごしください!」

と言っています。

すると皆さん、「ほんとだねぇ」 と言って、ニッコリされます。

葬儀のお仕事

世の中にはいろいろな仕事がありますが、葬儀の仕事は特殊なところがあります。

それは次のようなところです。

サービスを提供する相手「お客様」がもうすでにお亡くなりになっている、というところです。

亡くなってからが、故人様という人物と、葬儀社である私との出会い。

亡くなってから、お知り合いになる。

お元気な時にお話ししてみたかった、と思うことも何度もあった。

実際にお話しは出来ない分、心の中で呟きながら思案する。

こんな感じでどうですか?

こんなお花でいかがですか?

遺影写真こうしました・・・・、などなど。

その問いかけのお返事は、ご遺族から頂くことになるのです。

「やあぁ~おばあちゃんのイメージだあ」とか「普段の父さん、こうだったあ」とか。

そんな言葉を聞けた時、交信ができたかも。

と僭越ながら感じています。